亜鉛めっき
亜鉛めっきは鉄や鋼材などの表面に亜鉛の皮膜を形成し、錆びや腐食を防ぐ表面処理技術です。
弊社ではジンケート浴と酸性浴による2種類の浴組成の亜鉛めっきを行っております。
特徴
- 薄い膜厚で均一なめっきが可能です。
- 光沢があり外観に優れています。
- めっき膜厚のコントロールが容易です。
- 精密機器や自動車部品などに適しています。
- めっき後にクロメート処理を施し、さらに耐食性を向上させます。
主な用途
- 自動車部品
- 電気機器部品
- 建築部材
- 事務機器部品
クロメート処理
クロメート処理とは六価クロムを使用した処理液による化成処理で、クロメート被膜を生成させるものです。防錆や外観向上を目的としており「亜鉛めっきの後処理」として一般的に用いられる処理です。
しかし、これら六価クロムは有害物質に指定されており、RoHS指令による規制や環境問題への懸念により徐々に使用されなくなってきております。
そこで六価クロムに代わって環境に配慮した三価クロムを使用した化成処理「三価クロメート」が現在では主流となってきています。
三価クロメート(三価有色クロメート)
優れた防食性能と環境への配慮から、幅広い産業分野で重要な表面処理技術として使用されています。
環境規制に対応しつつ高い性能を維持することが可能になっています。
特徴
- 規制物質である六価クロムを含有しないため、環境に優しい処理です。
- RoHS指令に適合しています。
- 薄い皮膜でも高い耐食性を発揮します。
- 六価クロメートとは違い外観は銀色です。
用途
- 自動車部品
- 電気・電子機器部品
- 建築部材
- 家電製品
三価黒クロメート
黒色クロメートは、亜鉛めっき表面に施される特殊なクロメート処理の一種です。
その独特の外観と優れた機能性で幅広い産業分野で使用されています。
三価クロムを使用した黒色クロメート処理により環境に優しいめっき加工処理です。
特徴
- 亜鉛めっき表面に黒色または濃い灰色の外観を与えます。
- RoHS指令に適合しています。
用途
- 自動車部品
- 電気機器部品
- 建築部材など
六価クロメート(有色クロメート)
優れた耐食性を持ち、皮膜に対し微細なキズやクラックがついたとしても、水溶性の六価クロムが溶け出し自分自身で皮膜を修復する、自己修復作用を持ち合わせています。
近年は環境規制による環境保護の動きから、毒性のある六価クロムに代えて、自然界に広く安定して存在する三価クロメートへの切り替えが進んでいます。
特徴
- 優れた耐食性を持つ
- 自己修復作用がある
- 外観は黄色
- 薄い皮膜でも高い耐食性を発揮
問題点
- RoHS指令の規制対象物質である六価クロムを含有している
- 環境汚染のリスクが高い
六価ユニクロ(光沢クロメート)
光沢のある青白色の外観が得られる化成処理です。外観はよいですが、耐食性は有色クロメート皮膜よりも劣ります。
六価クロムを使用している為自己修復作用を持ち合わせています。
特徴
- 自己修復作用がある
- 外観は青白色
問題点
- RoHS指令の規制対象物質である六価クロムを含有している
- 環境汚染のリスクが高い
アルマイト処理
アルマイト処理は、アルミニウムの表面に耐久性の高い酸化皮膜を生成させる表面処理技術です。
耐食性、耐摩耗性、絶縁性、装飾性などの特性を活かし、様々な製品の品質と機能性を向上させるために広く利用されています。
特に、軽量化が求められる分野や、耐久性と美観が重要視される製品に多く採用されています。
特徴
- 耐食性の向上: アルミニウムの腐食を防ぎ、耐久性を高めます。
- 硬度の向上: 表面硬度が増し、傷つきにくくなります。
- 絶縁性: 電気を通しにくい性質を持ちます。
- 装飾性: 着色が可能で、美観を向上させることができます。
ニッケルめっき
ニッケルめっきは、金属表面にニッケルの薄い層を形成する表面処理技術です。
優れた特性から幅広い産業分野で使用されています。
特徴
- 均一で光沢のある仕上がりが可能
- 膜厚のコントロールが容易
- 高い光沢と装飾性
- 耐食性と耐摩耗性の向上
用途
- ブスバーの防錆
- 電子機器部品